竜地の揚子梅

種類は梅ではなくアンズである。実の核に楊子で刺したような穴があいていることから楊子梅といわれている。果実の核にはほとんど全部に穴があいている。アンズの核の厚さは一様ではなく、部分によって厚薄がある。このアンズは普通のアンズより核が薄いので、核の一部には核が形成されずに穴があいているのである。植物形態学上の貴重な資料として山梨県指定の天然記念物になっている。また、こんな言い伝えもある。昔、武田信玄公が信濃攻略の途時ここで休憩し、梅干を楊子に刺して食べた。その種が発芽してこの木が生えたのだという。