山崎の石塁「勘次ケ城」
やまさきのせきるいかんじがしろ福江島の南端、富江町南部の溶岩台地の海岸に砦状の「勘次ヶ城」遺構はあります。迷路のような石積みが巡らされ、その延長は80メートルに及んでいます。1850年前後に狂人大工勘次が河童と共に築いたとの伝説がありますが、人頭大の火山礫で浮くられた複雑な間取りやタコ壺状の規模をみれば、個人の力で構築できるもではないことがわかります。この一帯は、松浦党の豪族田尾氏の所領であり、田尾氏の砦だったとも考えられますが、周辺から古銭、明焼き陶器、人骨が出土したことから中世に活発だった倭寇の築城説が有力です。
郵便番号 | 8530213 |
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住所 | 長崎県五島市富江町岳 |
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