大宝郷の砂打ち
だいほうごうのずなうち玉之浦町・大宝に伝わる民俗行事のことを「ずなうち」と呼んでいますが、この呼び名は比較的新しいもので地元では「まつり」と言った方が分かりやすいでしょう。秋祭りの御神幸行列の最後尾について魔はらいのため砂を誰かれなく打ち付けて回る砂鬼から「砂打ち」の呼称がついています。この祭りで、前日は宵宮に神楽が行われ、その後10時頃まで輿神楽があり、翌日の10時頃から「村回り」があります。これが御神幸です。ただし、神楽はなく依代(よりしろ)と言われる御幣などの行列だけで、その中で特に注目されるのは杵など生業にかかわる諸道具を持った人が行列に加わることです。これを所々で使用する仕草をしてその前後に砂鬼が砂をまき散らし見ている人に打ち付けるのです。行列には太鼓や笛も付き祭りの気分は村中に溢れます。さらに砂鬼が沿道の人々を追い掛け回すことからいっそう盛り上がります。
郵便番号 | 8530413 |
---|---|
住所 | 長崎県五島市玉之浦町大宝 |
URL | |
電話番号 |