法養祭（黒丸踊）

黒丸踊は、約500年前から長崎県大村市黒丸郷に伝えられてきた郷土芸能です。現在は豊年感謝・平和祈願の踊りとして広く親しまれており、国の重要無形民俗文化財に指定されています。 　その昔、文明6年大村家第16代純伊は、弱冠15歳にして城を追われ流浪6年の後、近隣の豪族たちの援軍を得て、文明12年8月見事に大村城を奪還しました。郷民たちがこれを祝って踊ったと伝えられるこの踊りは、いささかの手も加えず連綿として引き継がれてきました。大花輪が勇壮・華麗に舞う中で、哀調のこもる曲の調べに合わせて優雅に踊ります。人々は昔からこの踊りを家ごとに迎え入れ、大花輪の下に入っては平和・幸福を願ったのでした。