900年の歴史をもつ夏の夜の風物詩。昔この山であった僧兵の戦いの犠牲者の霊を弔うため万燈を焚いたのが始まりで、万燈山の西側斜面に「スズミ」とよばれるたいまつ108基が、約200メートルのかぎ形に並べられ、夜空に「かぎ」が浮かび上がる幻想的な雰囲気の火祭。 万燈山に浮かぶ火線は、 その形が先の曲がった道具である“鈎”状に見えるこ とから「かぎ万燈」と呼ばれています。三百五十年前 にはこの行事は既に行われており、その由来として、 浅井千坊と須美千坊との戦いによって戦死した僧兵が 山頂の古塚に祀られ、村人がその霊を供養するために 百八の芝薪を灯したのが始まりという説が伝えられています。 「かぎ形」の由来についても諸説あり、「火でレ(さんずい)形を作り、火を以って水を手向ける」(『友うづら夢ものがたり』)、「梵字イの形で、除災、祈幸福の意」(『万燈山長圓寺由緒』)などある。900年の歴史をもつ夏の夜の風物詩。昔この山であった僧兵の戦いの犠牲者の霊を弔うため万燈を焚いたのが始まりで、万燈山の西側斜面に「スズミ」とよばれるたいまつ108基が、約200メートルのかぎ形に並べられ、夜空に「かぎ」が浮かび上がる幻想的な雰囲気の火祭。万燈山に浮かぶ火線は、 その形が先の曲がった道具である“鈎”状に見えるこ とから「かぎ万燈」と呼ばれています。三百五十年前 にはこの行事は既に行われており、その由来として、 浅井千坊と須美千坊との戦いによって戦死した僧兵が 山頂の古塚に祀られ、村人がその霊を供養するために 百八の芝薪を灯したのが始まりという説が伝えられています。 「かぎ形」の由来についても諸説あり、「火でレ(さんずい)形を作り、火を以って水を手向ける」(『友うづら夢ものがたり』)、「梵字イの形で、除災、祈幸福の意」(『万燈山長圓寺由緒』)などある。