住吉貝塚

住吉海岸の砂丘につながる平坦地にあります。1957年に最初の発掘調査が行われ、周りを石で囲って壁とした住居跡が発見されました。その後の調査でも14基の住居跡が確認され、縄文時代後期～晩期の集落があったことがわかりました。土器や石器などの道具類のほかに、貝の腕輪やジュゴンの骨でつくられた装身具や佐賀県腰岳産の黒曜石が出土しました。 　使われなくなった住居跡の竪穴がゴミ捨て場として利用され、小さな貝塚になっています。そこに含まれる貝類や魚骨・動物骨・木の実の炭化物の研究から、当時の人々の狩猟採集の生活の様子が解明されつつあります。